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必死の開発が進む中、システムの全容がみえつつあった7月。新たな2つの障壁が立ちはだかる。1つは“パフォーマンス”の壁。 |
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原本 「これには苦労しました。アプローチとしては、ひと月に1度程度で統計を採り、さらにそれを4分割にしてスピードを計測。その中で不自然な点があれば、さらに細かく区切って計測する。これを繰り返すことによって原因を突き止め、改善する作業なので、データ検証とともに感覚的な判断力も必要とされましたね。」 |
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2つめは、テスト開始にともないユーザーから浮上する"さらなる要望への対応"。 |
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山田 「テストは主に私が担当しました。ユーザーの要望を受けて、開発チームとの調整に入るわけですが、ここに来て、開発コンセプトに対するチーム間の解釈のズレが大きな問題となりました。さらに時間的な制限が迫っていたことで、5月からの混乱期よりも一層、そのプレッシャーは大きなものでした。」 |
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ここからリリース直前に至るまで、ユーザーの視点に立った独自の社内テストをおこない、その結果を要件定義チームがユーザーに提案する形で、詰めの作業を幾度となく繰り返された。 |
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開発もいよいよ大詰めを迎え、9月初旬に伊藤忠(東京)、9月末には伊藤忠シンガポールでβ版をリリース。10月下旬には、当初の予定通り順調に本リリースを迎えた。 |
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曽山 「β版リリースからひと月以上が経ちますが、ユーザーからは使用方法についての問い合わせをいただく程度。常駐画面のデザインやパフォーマンス、操作性など、概ね好評をいただいています。」 |
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海外ベンダーのシステムが日本で導入されるのはごくありふれた話だが、日本企業が開発したシステムを海外で提供する今回のようなケースは稀である。また、稀という意味でもう一点つけ加えると、リリース直前にありがりな“徹夜続きの追い込み作業”が、「IDeal」をはじめ、Codexが手がけるプロジェクトには見受けられないことが挙げられる。 |
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山田 「これには、私たち自身も驚いているんです。綿密な要件定義と、トラブルの都度ぶつかり合い、先送りすることなく順次改善を続けたこと、そしてなによりフレームワーク作りにおける原本の見極めが順調なリリースを実現させた最大の要因だと思います。」 |
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曽山 「「IDeal」は、要件定義の在り方や役割をあらためて考えさせられる貴重な機会になりました。システムを提供することの責任の重さと、さまざまな側面から物事をみつめることの大切さを肝に銘じて、要件定義もクリエイティブに活動していきたいと思います。」 |
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原本 「順調なリリースは、皆が独自に発想し、問題に対する解決策を提案していく姿勢が功を奏した結果だと思っています。そもそもシステムとは、使用してみないと見えない部分が多く、リリースしたら終わりというものではありません。今後は、セカンドフェーズの追加開発も視野に入れつつ、運用・サポートをしていくので、今は「新たなスタート地点に立った」といったところ。我々の仕事は、常に“いいものを提供するための戦い”でなくてはならないんです。」 |
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