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2006年1月 2006年1月
プロジェクトの核となるフレームワーク作りに着手
  「IDeal」では、開発全体の効率化を踏まえ「アジャイル手法」を採用。開発作業は主に、1月?3月にかけてのフレームワークを原本、実装部分を高橋が担う形で進められた。
原本 原本  「フレームワークづくりのテーマは、データベースとアプリケーション間のやりとりによるSQLへの影響を最小限に抑えること。VB.netとマイクロソフトのSQL サーバーを使用し、通常の開発では、SQL側4割:VB側6割程度の比率で開発するところ、今回はSQL側1割:VB側9割で作りました。その理由は、修正・変更への柔軟性の高さ。大部分をVB.netで開発したため、たとえばあるオブジェクトを変更してエラーメッセージが出てきた場合にたくさんのメッセージがでてくる=効率よく修正できるんです。特筆すべき点は・・・VB.netであるオブジェクトを定義すると、自動的にSQLサーバー側でデータベースを構築し、保存・更新・検索をSQLコードを書かずにできる点などでしょうか。12月末に要件定義を固めたとはいえ、開発に着手しないと見えてこない部分はかならずある。その部分の見極めや修正が、プロジェクトの進行を大きく左右するんです。」
「IDeal」について
開発段階に入ったところで、「IDeal」の主な特徴をいくつかご紹介しておきましょう。
Point1:コンパクトな常駐画面
デスクトップ一面を覆う従来の大きな操作画面から一新。常駐時は画面左部分だけが表示される画期的なミニマム・デザインに。これはユーザーの要望によるものではなく、Codexが使いやすさを踏まえて独自に提案・採用されたもの。
Point2:システムの自動バージョンアップ
システムはパソコン1台1台にインストールしなくてはならない。システム修正の際、従来はインストール時と同様、1台ごとにバージョンアップが必要だったが、「IDeal」は最新版への自動更新を実現。
Point3:安価な開発・導入費用
従来システムの導入時の価格はおよそ8000万円。機能は充実していたが、機能間の整合性に欠けるとのユーザーの声が多かった。「IDeal」は、ダウンサイジングではあるが、機能間の整合性およびパフォーマンス面を大幅に向上しながら、約半分近い費用で開発されている。



2006年4月 2006年4月
デモ開始にともなう社内外での葛藤。「混乱期」
  開発は順調に進み、デモを迎えた4月。ユーザーからさまざまな要望を受け、社に持ち帰る要件定義チームと、技術的な問題および当初のコンセプトと4月時点で上がっている要望とのズレを指摘する開発チームの間に激しい葛藤と混乱が巻き起こる。
会議風景 会議風景
曽山 曽山  「お客様とも社内でも、どこが改善を要する部分で、どこがお客様に納得していただかなくてはならない部分かをひたすらに話し合い、衝突が続きました。社内では、ミーティングスペースで夜遅くまで何時間も話し合って・・・誰もが肉体的・精神的に疲弊したまさに混乱期でした。」
山田 山田  「10月納品というスケジュール的に、これ以降の大きな修正や変更は吸収できない状況だったので、「ここで固めなくては!」という思いが、皆をより白熱させたんでしょうね。」
高橋 高橋  「開発チーム内で行き詰まって話し込むときは、特に長かったですね。ある瞬間にふと、自分たちが何を目指して作るっているのかがわからなくなってしまうようなこともありました。今となっては、何をあんなにモメていたのか・・・憶えてないですけど(笑)。」
原本 原本  「そうだね、白熱してたけど、何をモメていたかを忘れてしまうくらいが、開発を前に進めていくには調度いいかもしれないね(笑)!」



2006年5月 2006年5月
予想外のオファーとその行方
  混乱いまだ冷めやらぬ5月。さらなる課題が思わぬところから持ちかけられる。シンガポールにある伊藤忠グループの原油・石油製品トレードの中核会社・IPCからのオファーで、同社が導入している会計計上システムと「IDeal」を連結できないかというのだ。プロジェクトが東京主導で動いていたため、IPCとのやりとりでは、東京ですでに話し合われ、沈静化していた議題にあらためて検討・説明が要されることも少なくなかった。
曽山 曽山  「会計計上システムを開発したベンダーが来日。開発の合間を縫って検討を繰り返しましたが、開発真っ只中の「IDeal」にさらなる変更を加えるのは、非常に危険なこと。また10月のリリースにも間に合わないという判断から、結果的には当初のコンセプト通りに進めることに落ち着き、ホッとしたのを憶えています。」


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